ワールドカップに熱狂する日本人に思う

 私はあまりサッカーの事は分かりませんが、努力と根性だけでは勝てなくて、実力にはやはり上には上がいるということでしょうか。それ以上に私は、選手以上に盛り上がるサポーターに日本人の恐ろしい一面を垣間見た気がします。あの熱気の場所で「やはり負けたのは実力不足、まだまだ世界には通用しないって事だろう・・・」なんて冷静に分析して話しても「お前はそれでも日本人か?!日本のために戦ってくれている人々にそんな気持ちで接して恥ずかしくないのか!お前みたいなのを非国民というのだ!!」と言われるかも知れません。これって戦前日本が戦争へと突き進んだ、同じ考え方ではないでしょうか?
 プロ野球なら味方を応援する仲間がいれば、敵を応援する人もいますからワールドカップのような騒ぎにはなりません。阪神ファンはちょっと違うようですが・・・やはり日本人は群れたがりそして、喜びや悲しみや悔しさそして怒りや憎しみまでを共有したがる国民だと、改めて私は感じ一種の恐怖感さえ感じました。でも今回熱狂したサポーターたちの何割が、Jリーグの試合に実際足を運ぶことでしょうか?所詮ファッション(流行)のように、すぐにその熱は冷めるような気がしてなりません。サッカーの盛んな国ならPKをはずした選手は、帰国して熱狂的なファンに襲われているかも知れません。
 そこまで日本人は至らない民族ではないでしょうが、こういうような気持ちを今度の選挙や今の政治にぶつければ、日本はもっとすばらしい国になるでしょう。しかし財政再建のために、後世の世代のためにこれ以上の借金を増やさないためにも国民一人一人が、お国のために我慢しよう・・・なんて言われ始めるかも知れません。
 無能な政治家や官僚が代々作ってきた借金を、その当事者である政治家や官僚が、反省し襟を正して我が身を振り返る事もなくそんな事を国民に押し付けることは、やはり筋違いのように思います。議員や官僚の即時給与一割カットなどまず目に見える形で率先し、断行すべきではないでしょうか!年収200万の人は10%の収入をカットされれば生活できなくなりますが、年収2000万の議員が10%収入をカットされても生活が出来ない事はないでしょう。とやかく言う前にこのような形で政治家は、分かりやすく国民に模範を示すべきです。多くの地方の議員はかなり給与や賞与のカットを、実施しています。
 若者たちよ!もっと情熱を傾けなければならない事が、今の日本にはある事を忘れないで欲しい・・・今のままでもし消費税が10%になったら、私は生活できなくなります。それで将来年金がもらえなかったら・・・そんな不安があるのに、それでも君はスポーツに現(うつつ)を抜かし、政治に無関心でいられますか?・・・