非正規教員の生活苦の実態

 この記事の題名を見て最初小中学校の臨時教員の話かなと思ったが、何と大学の非常勤講師の話であった。大学院に行って博士号まで取得し目指す大学講師などの職にありつけないのだ。原因は学位取得者の数ほど大学での教員採用枠がないからだそうだ。博士号まで持っていて近所の小学校の教諭ではやはり、現場では使いにくいだろうが、ふとなんのための高度な学問だろう?と首を傾げてしまう。
 その彼らは高校時代はそれは優秀な生徒だったに違いない、末は博士か大臣か・・・出身高校も誇れるような一流大学に進学しそこでも優秀だったのだろうから、教授の勧めで大学院まで行き30代で博士課程を修了しても職がないという時代、そして年収250万以下のワーキングプアーの階層に入らなければならない彼らの現実は、いったい何を表しているのだろう?歳がいっていて高学歴過ぎて雇う方も使いにくいのかも知れないし、働く方もエリート意識が強く損所そこらの働き口では、プライドが許さないのだろうか。
 大学院に入って卒業するだけでもとんでもなくお金がかかり、その費用は大部分が本人の奨学金という借金であるから、学位はとっても職がなければ貧しい生活を強いられるのは仕方ないし、出世払いで借りているかも知れないからなにやら悲しくなってしまう。でも親がずっと資金提供しているケースも少なくないようで、ますます現実には戻れないかもしれないし、親は学校だけは出たが社会へ溶け込めないわが子を見て、それでも良いと思うのであろうか、そしていつまで親のすねをかじらさせるのだろう・・・。
 塾の経営者も大学院レベルまで済んでいる人は少なくないが、彼らの教えている生徒たちはあまり大学院レベルの勉強が必要がない生徒が多いのも現実である。あまりに勉強が出来る人は分からない子の分からないが、分からない事が多い。でも学校の先生もそのうち大学院修士課程修了程度を欲せられるようになるようだが、分からない生徒たちを指導するのは一緒だろうから、ぜひ実践的にそれらの体験を多く持って学位を取り、現場に赴いてもらいたいと願う。
 たまに院を出ても職が無いからと軽率に塾など開く人もいるようだが、塾長の学歴だけで塾に生徒が集まり流行るほどこの業界は甘くない。奨学金以上の借金を塾経営で失敗し残してしまった人の話も聞いたことがあるし、就職が無いからと安易に院に進むのも今は、考え物のように親としても思う。
今回参考にした関連記事は下記である。http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/1353/
 <追伸>もし私にお金があったらそんな高学歴の仕事に困っている人たちばかりを教員にした、超進学校をつくる。入学するのにも所得制限(年収1500万以上とか)があり、または入学試験(体力検査もある)においてオール満点近い成績の者には、学費寮費免除の特待生扱いで進学先は東大のみ。各学年1クラス20人、ホテル並みの寮が完備されて、心身ともに防衛大学校のように鍛えるのだ。教職員の年収は1000万以上で、もし東大に合格できなければ合格まで何年も面倒を見るが、担当の生徒の進学率が悪い講師は翌年の契約はできない。そして東大入学後も官僚になるための定期的に補助的教育を施し奨学金を出すのである。名古屋にトヨタ関連のそんな高額の学校があるようだが、はるかにそれをしのぐレベルなのだ・・・。日本の政治を政治家でなく官僚から変えてゆく。今の日本に出来てもおかしくない気がしている・・・。
 私が思いつくようなことだがまた違う意味でもう下記のような高校が、日本で設立されようとしているようだ。でもこのような学校で日本の国際化が果たして進むのであろうか、日本の高校卒業の資格が取れるような高校設立を目指しているようだが、お金持ちの師弟のゆくインターナショナルスクールになるのではないかと思う。生徒一人の1年間の経費が350万円だそうだから、一般的な年収の我々にはやはり関係がない学校だろう。
http://isak.jp/jp/