塾のこれからのIT化

 昨日出入り文具業者の新製品展示フェアーに呼ばれて、見学に行った。私がそこでお世話になるのはコピー機ぐらいのものだが、コピー機も進化をしていたがその横にあったシャープ製のデジタル電子黒板には、釘付けになってしまったのである。
 電子黒板というのは学校などで見かけたことはあったが、使い方が面倒であまり便利なものとは正直思えなかったが、この電子黒板は私の今までの概念を大きく越えるものであった。最近NHKのお天気解説などで見られる、あのタッチパネル式の黒板を思っていただいてよいが、パソコンだけでなくコピー機にもつなげそこからのデータも瞬時にその黒板に表示できて、手書きの上書きが出来てその上保存も可能である。
 ふと、問題集をこれに表示し一斉授業で上書きしながら解説すれば、生徒には良く分かる授業が可能だろうと思うし、保護者対象の入塾説明会などに塾のデータを映し出しプレゼンすれば、それはインパクト効果も倍増するのではないかと思う。さらにそれを録画して各生徒のパソコンに流せば、完全な私の個別指導が一斉に可能になる。市販されている動画教材をたまに使い時々解説の意味を聞かれることがあるが、これは自分で解説するので説明はすぐに出来るだろうから問題はなく、少し欲しくなってしまった。でもすぐ手が出る値段ではない・・・。
 こんなツールが、各塾や教育機関にいつかは入るようになるかもしれないとも思うが、ふと英語のリスニングが入試に取り入れられて久しく高校受験では30%近く出題されているのに、いまだに受験対策勉強で英語のリスニングを全くやっていない塾がありまだ生き残っているのを見ると、こんな電子黒板などが一般的に普及するのは22世紀ではないか・・・などと思ってしまう。教室にCDプレーヤーもパソコンも無い塾があるくらいだから、関係ない人には関係ない代物かもしれない。自分がきれいに発音できないからとしないのは、一番いけない!自分が出来ないのなら、生徒にはどんどんやらすべきなのである。そうしないと、生徒は永久に出来なくなってしまう。
 教育は生身の先生がすべてを理解し直接教室で教えるもの・・・という強い概念のお持ちの塾長かもしれないが、コピー機がある時代に今だに手書きで写しているような感じさえ、私などはしてしまうのである。入試にリスニングが試験であるのだからやはり、受験勉強で教室を選ぶならリスニングに対応している教室が、受験勉強にはいいに決まっていると思うが、それが分からずそんなことなど微塵もしない教室に入る中学生もいる。そして、中3になったからと言って週に1〜2回リスニングを始めたところで、そんなに簡単にリスニング力は付かない事など、知る由も無い。中3からではやっているつもりになってしまう。やはり中1からいや、小学生から聴く練習を始めていればずっと楽に、英語が聴けるようになり、高校でも英語で役に立つ事は誰が考えても分かることだが、まだまだ私の宣伝や啓蒙が足らないようだ。