トイレが壊れればうまい焼酎が呑める!?

 9月も最終日、通ってきている塾生も体育祭などが終わり、来月から始まる中間テストに向けての準備を始めている。授業の予習復習が主だが、要点整理など少し始めさせた。今は出来るだけ生徒自身にノートまとめなどやらせて、極力塾教材は渡さないようにしている。端から見れば面倒見の良くない塾に見えるかもしれないが、勉強は結局自分でやるべき事だから将来にわたって試験などがあるときのために、最低限のノウハウを伝えているのだ。
 面倒見のいい何から何まで世話を焼いてくれる塾は、そこにいるときは生徒は楽で与えられた物を覚えれば済むだろうが、いざ塾を出てしまうと何も出来ない自分に気が付くのである。高校を済んでも大学、そして社会に出ても試験はあるから自分で学習できる力を、今から育てようとしている。初めから出来るわけではないが、何度か繰り返していると生徒たちは分かってくる。そしてそれが習慣となれば、かなり自分でできるようになってくるのだ。社会に出て使える使えないと判断される人材は、こんなところからだろう。

 そんな仕事を終えて、帰り支度をしていたらカミサンから「トイレの水が止まらなくなった、どうしよう・・・」との電話。止水弁を閉めさせてあわてて自宅に帰ったら、水洗器内部の金具が外れていたのである。応急修理が出来なかったので、その夜トイレはバケツの水で流して使い、翌日ホームセンターで新しい金具を買って来て取り付けた。完璧に修理が出来た。「この修理にもし業者を深夜に呼んで直してもらっていたら、軽く1万は掛かっただろう・・・。」と思い「我ながらいい仕事をして儲けた!」と悦に入りながら、午後酒屋に走った私であった。呑んでみたかった少し高い芋焼酎を、買ってきたのである。その夜その焼酎を飲みながら「うまい〜・・・」と、昨日からのいきさつを思い返していた。儲けたのかどうかは別にして、時々トイレも壊れたらうまい酒が呑めるな、という結論しか思い浮かばなかったが、どうやら私は典型的な「土佐人気質」の持ち主であるようだ。
Do it yourself and you can drink nice Shouchu !

追伸、いつも読んでいただいている方より、「トイレが直って1万円なら、家でも直したら豪遊が出来ますね、日本中の国民が土佐人気質になったら、日本の景気ももっと良くなるかも知れませんね・・・」とのメールをいただきました。そうですね、こんな人間が多い高知は景気が良くありませんから、実際はどうでしょう、でも確実にお酒の消費量は増えそれからの税収は増えて国は潤うかもしれませんが、反面お酒が原因の医療費が増えたりしてまたまた考えてしまいます・・・