今年の冬はいろいろ寒い!

 「冬は寒いほうが日本経済にはいい」と聞いたのは数年前の暖冬のときだった。しかし、今年のように寒いと日本経済もますます寒くなってしまいそうな、気がする。
31年ぶりに貿易収支が赤字になったらしいし、景気の見通しは全くついていない。春闘も事実上もう始まったようだが、とても労働者が賃上げを求められる世の中ではないし、賃上げより雇用が第一に叫ばれる時代だから、労働者にとっては厳しく寒い春だろう。
 私が学生の時など「物価とは上がるものだ」と教えられたものである。デフレーションスタグフレーションなど、学問上の言葉に過ぎなかったが、今では「インフレ」という言葉が、そういう学問上だけの言葉になりつつあるように思う。確かに物価は下がっていると感じる。教室の家賃などは下がりもしないが、スパーやドラッグストアなどの商品は安くなっているのである。ただいつも買っているスナック菓子が少し安くなっていたのでこれもデフレの影響か?と思ったら中身が減っていたから、値下げでもなんでもなかったのだ。うまいと分かっているからその値段でも買うし高い値段でもOKなのだが、何かだまされたような気分になった。物価は安いほうがいいが、それらを作るために働いている人の給料が下がるようでは、やはりあまりいい気分はしないし、みんなの懐は寒いままなのである。でも庶民は使えるお金は少ないし、寒いから出て行くのもおっくうだから世の中のお金は回らないから、わが国の経済は寒いままなのだろう。
 今月の電気代がまたまた驚く金額であるので少しは省エネしたいが、省エネグッズにお金がかかりそれをする馬力もない。できるといえば暖房器具を弱にして部屋では着こんで、じっくり寒さを耐えるより他びはないようなのだ。夏にバケーションがあるように、冬には寒冷ホリデーを作ったらどうだろう、一番寒い1月下旬から2月にかけて土日を挟み、4〜5日連休にするのである。その時に使った費用は税金から免除されるとか・・・夢のような事を言っている自分が、ますます寒くなってしまった。