投稿 横川遊亀寿先生

先日たまたまケーブルテレビを見ていたら、30年以上前に県の「青年の翼」のメンバー研修でお話を聞いたことのある、横川遊亀寿先生が出演されていました。
「高齢者寺子屋」という番組でしたが、変わらない独特の語り口でユーモアを交えながら、「自分の事はできるだけ自分で出来るお年寄りになり、どんな人にもありがとうを心から言えるおじいさん、おばあさんになってください。」と話されていました。学校現場だけでなく社会教育の場で長く指導されてきた横川先生の言葉には、厳しさ以上にあたたかさとやさしさが感じられるのです。
 30年前の血気盛んな私が聞いたお話は、「若い時代を大事にして、いろいろな事に挑戦せよ!」というような内容の、私の心を大きく動かしたお話でした。その時の若者ももう60歳前後になっていることでしょうが、きっと今でも彼らが横川先生のお話を聞くと私と同じように、「誰にも迷惑を掛けず元気で、人に心から感謝できる高齢者になろう。」と思うことでしょう。若い頃に心が動いた事柄は今でも良く覚えているものです。その感動がこれからの人生で味わい続けられるような、心はいつも若者でいたいと思います。横川遊亀寿先生、どうかいつまでもお元気で、多くの人の心を若返らせるお話をされてください。
このブログは高知新聞5/28 朝刊読者欄に掲載されました。
高知新聞データベースに保存されています。


「横川遊亀寿先生プロフィール」
長年にわたる社会教育および学校教育の現場を通し得た豊富な経験と実績をもとに、広く“地域おこし”問題に取り組む活動家。昭和7年高知県生まれ。現在は四国綜合教育研究所所長著書「四季・人間ばんざい」で第37回高知県出版文化賞受賞。
■職歴・経歴
高知大学を卒業した1954年に公立中学校教諭となり、約6年間学校教育の現場に携わる。60年に公民館主事となり、社会教育活動への取り組みを始める。以後、高知県教育委員会社会教育主事、文部事務官・国立大洲青年の家専門職員、高知県立幡多青少年の家指導班長高知県立青少年センター指導課長を経て、奈半利町立加領郷小学校長を歴任する。
公認レクリエーション・コーディネーター、公認福祉レクリエーション・ワーカーの公的資格をもち、高知県子ども会専門委員、高知県生涯スポーツ推進委員、高知県レクリエーション協会副会長をなど多くの公職をもつ。一方、高知大学農学部講師、平成福祉専門学校講師も務めている。

■著書
『素晴らしい魂を育てる家庭教育』
『ぼけてたまるか』
『親と子どもと世の中と』
『四季・人間ばんざい』
『おーい皆で遊ぼうよ』等