塾を経済活動として見ると・・・

 最近の学習塾は、単に学校の勉強を教えるだけの所からいろいろな専門家を雇って、多角的にいろいろなことを教える場になりつつあります。
 高知ではそうでもないようですが、県外では学習塾がそろばん塾を始め5〜6教室を経営し、数百人の生徒を集めているとか聞きます。学習塾もさぞや流行っているのだろうと思うとそうではないようで、学習塾なのかそろばん塾なのかわからないような気もします。教室によりましては英会話やロボット教室なども併設しているようです。売り上げも上がるようですが出てゆくお金も多いようで、経営は手間暇などで大変だそうです。売り上げ重視なのでしょうか・・・。
 私は不器用な人間ですから、自分のエネルギーを器用にそんなに分散できないのですね、こうひつ教室を併設はしていますが、良い先生が熱心に指導してくださり、世の中がどんなにデジタル化されても自分での肉筆が上手であれば、絶対人生上損する事はなく有利な人生を歩めると私は強く信じていますから、多くの子どもたちにそれを将来実感してほしいと願い始めています。授業料も大変安くあまり利益は考えていませんが、塾の品格を高めてくれているような気がします。

 今日ここで考えたいのは塾経営において「売り上げ」が大事か、「利益」が大事かという事です。どちらとも大事でしょうが個人塾が多い塾業界では、強いて言えば「利益」が大切ではないかと思います。指導している私が塾生の事を思って採算度外視で大変安い塾をやったとしましょう。もし食うや食わずの生活を私がしていて教室の設備も全く改善できないとなれば、一番困るのは習っている生徒自身です。
 でも高級車で塾に乗りつけている塾長もいます。私はこの20年ずっと通塾には自転車か原付を愛用しています。高級車などに乗るつもりもまったくありませんし、標準的な授業料でよそにはない様々なサービスを手間をかけてさせていただいています。また料金をはっきり提示しそれを見てこれを高いと思う家庭のレベルのお子さんは、来ていないでしょう。
 以前「高い塾も困るけど安い値段と分かっている塾に行かせるのは、親として子どもがふびんで申し訳がない気がする・・・。」と保護者の方から聞いた事もあります。子ども同士で塾の話題などになるのでしょう。普通なら価格競争などで周りの塾より安くするものでしょうが、私はしばらく周りがどうであれ塾料金は税率以外は変えていません。でも皆様にこの料金に応じて以上のサービス、今までの実績、そして日ごろの成績向上の成果や私の30年に及ぶ人間教育などを高く評価していただけて、来ていただいていると信じます。塾に関しては多く講師を使っているところが安ければ、それなりのいろいろな裏読みができるかもしれません。
 でもどんなに多くの人がおいしいといっても好みや嗜好が違って、素直においしいと思えない人がいるように、塾ではただ他力本願的に来ていれば成績が良くなるものではないですから、あの人が成績が上がったからと同じように来ても、努力できなければ結果が伴わない人がいるのも仕方ないところです。だから私の塾ミシガン高知はよそと違ったパソコンなども使うアポローチで、他の塾ではだめだった人が蘇生できる方法も取っているのです。
 十人十色と申しますが、教えすぎていかずあまり手を掛けない方がずっと伸びる生徒もいます。一人では10分も自分で勉強できない子が、パソコン学習だとなんなく一時間近く自分で勉強できる事など見ていると、パソコンも利用できる塾の存在は必要不可欠な事だと確信しています。必要なければ使わなければ良いわけで、絶対入試に必要な英語のリスニングなどもパソコンではしっかりできますし、繰り返し演習が必要な問題などパソコン先生は、まったく疲れを知らず繰り返し解説してくれ問題を出してくれますから、これからの塾選びはパソコンがない塾よりある塾を絶対選ぶべきです! 
 話を戻しましょう、ある経済学者は「売り上げはその企業の力の表現であり、利潤はその企業の質の表現である。」と申しております。名言ではないでしょうか!私は塾に「力」はそんなに必要ありません。常に授業の「質」を高めたいと考えております。良い教材で生徒自身に考えさせ演習をさせて自分で答えを出す力を養うためにも、いただいた授業料で「授業の質」を高めてゆき、自分自身も日ごろから勉強し研修会に参加して切磋琢磨しています。ほかの塾からこの塾に来て驚くほど便利だと感じ、この塾からほかの塾へ行くと驚くほど不便だと感じられる事が、塾ミシガン高知の質(クオリティー)の高さを端的に表していると思います。

 来週は夏休みをもらい気持ちの洗濯をしてきます。リフレッシュした気分で夏期講座の後半戦が迎えられることでしょう。