台風19号の爪痕

 「超大きな台風がやってくるから万全の備えをしておいてください。」と先週の木曜日頃から多くのマスコミで、注意喚起がなされていた今回の台風19号である。やはりその勢力は超ド級で、直撃を喰らった関東地方や上信越や東北地方では、未曾有の被害が出てしまった。片や我が国ではラグビーワールドカップで宿敵スコットランドを破りベスト8進出が決まったり、プロ野球では日本シリーズ出場チームが決まったりしたのだが、この被害を目の当たりにすると、私は手放しでは喜べない気持ちになるのである。多くの街が浸水し後片付けに苦しんでいる姿も心が痛いが、北陸新幹線車両基地での120両もの新幹線車両の水没には、声が出なかった。あそこまで水が来るとは、誰一人予想だにしていなかったのだろう。

 かつては台風銀座と言われた高知県ではあるが、台風が来る割には大きな被害に最近は遭っていない。台風に強いインフラが整備されているのかもしれないが、やはり台風常襲県ではないところとわが県とでは、インフラ整備が違うのかもしれない。マンションを購入した時営業が話していたが、「高知のマンションは瀬戸内側とは明らかに違う、雨に強い施工を施しています。」と言っていたのだ。先日時間降雨量120ミリの雨が降った時は、全く車のワイパーが使い物にはならなかったから、それだけ他では経験しない雨が高知では降るからだろう。

 もう台風は今年には来てほしくないが、アメリカではメキシコ湾からアメリカ大陸を1/3くらい覆うメガ級のハリケーンが襲う事もあるから、更に規模が巨大化し被害が広域化してゆく台風を我が国も全国で想定して、強靭なインフラ整備をしてゆく必要があると思う。

 もう被害者への募金が始まっている、微力ながらその募金に協力させていただいた。

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