歴史上今の世界は、100年後にはどのような評価をされているだろう

 早いものでもう7月が終わります。夏休みはこれからが本番ですが、やはり気になっていた石油製品の値上がりが8月から相次ぐようです。まずガソリンが3〜4円リッターあたりあがり、電気代ガス代も値上げになると今日の朝刊に載っておりました。為替レートも$1が112円あたりで決して私達にとって良いものではありません。中国の通貨の元の切り上げもアメリカの圧力によるもので、2%とは言え今後の動向によっては少なからずわれわれの物価を押し上げていく要因になります。

  世界の工場となりつつある中国は1960〜70年代の日本の姿に良く似ています。環境汚染や公害などわれわれの歩んできた負の道筋を歩んでもらいたくないのですが、産業が発達し国が繁栄してくるとどうしても起こりがちです。ちょうど25年前に高知県青年の翼のメンバーとして、中国を訪問したことがあります。自由経済が今ほど発展していなくて、社会主義国家の計画経済の国でしたが、あまりに広すぎるように感じました。アメリカに最初に行った時、「なんでこんな国と戦争したのだろ・・」と感じたように、中国の大地を見て「あんな小さな国しか知らない日本人がこんな大地を治められる訳がない」と思いました。中国4000年の歴史において国が何度も滅んでは現れそれの繰り返しだった事を考えると、今の社会主義体制も歴史の上から考えるとほんの一瞬の時間かもしれません。

  戦後60年、いろいろな戦争特集が組まれ当時のことが回想されますが、結果論で物事を判断しがちな私達はサイレントマジョリティー(物言わぬ集団)であってはいけないと思います。学校の成績や受験のためとはいえ歴史を教える立場の人間として、100年後の私達の子孫はいったい今の時代をどのように表現、形容するのでしょうか?その頃の学生が平和に歴史の勉強として、今の日本を世界を学んでいることを願います。