天変地異から思うこと

アジアで台風と地震の被害が出ている。両方とも1万人以上の死者が出ているとの事で、「未曾有の天変地異」と言っていい。しかし、国家体制の違いからか外国の救援受け入れ体制にも違いがあり、いつも大変な思いをさせられるのが我々庶民の弱者なのである。これらの災害は逃れようがないから、その後の救援で国民は救われるのであるはずだが、貧富の差や国家方針の違いで一番守られなければならない国民がいつも犠牲を強いられている。方や世界の世論には全く聞く耳を持たない軍事独裁政権だし、一方は共産主義を掲げながら資本主義がかなり浸透し、この矛盾点がどこで解決するのだろうとずっと思っていたし、急激な経済成長で国家も民衆も少し「慢心」していた感があったように感じたから、天罰が与えられたのではないか・・・と思うのは私だけだろうか?なぜなら今回の多くの犠牲者は耐震設計も何もない粗末な建物の崩壊により、亡くなった人が多いからである。今考えればあの餃子騒動は、中国の今の全ての安全性に「警鐘」を鳴らしていたのかもしれない。人災と言えるであろう。

     私の周りにも中国製品はあふれているが、その中国から富裕層が大挙来日して大金を使って日本製品を買いあさっているようである。その理由は「日本製品は安心できて品質がよい」からだそうだ。安い物を大量に日本国民が中国製品を消費し、高級で良い日本製の商品を中国の人たちが買いあさる現実、どちらが果たして本当に「富める国民」なのだろうか?

      地元のいいものを、わが国で作られた安心な物を食したい、使いたい気持ちは強くあるが、この物価高において国産と輸入品が数倍の値段の開きを見せ付けられると、多少不安はあっても安いほうに手が伸びるのは普通の庶民感覚ではあるまいか。反面テレビやパソコンはかなり安くなってきた。しかしこれらも生産ラインを海外に移したからの値段設定であるのだ。原油価格はうなぎのぼりで上昇しているし、富める者とそうでないもの格差は世界的に広がっている。

教育にもかなりお金が掛かりすぎている現在の日本、そのうち価格破壊の私学や大学、塾とかが出現し、また教育の均等を図っての格安公立塾とかが普通になるかも知れない。そうなるとますます個人塾は、そこしかない独自性を出していく必要がある・・・規模やポリシー(経営理念)など中途半端な塾が、一番経営はきつくなるかもしれない・・・