If I were  Kenji Goto.もし私が後藤健二さんなら

 2月1日早朝 人質だった後藤健二さんが殺害されたようです。一番恐れていた結果になってしまいました。こんなことに二度とならないように、ジャーナリストの方は行動を自粛してほしいと思います。すべて自己責任と言って行動した後藤健二さん、我が国政府は、こうなることを一番恐れて危険なこの地域への訪問の自粛を強く3度もお願いしたそうですが彼は、自分の守るべき家族や親を振り切り訪問し取材できて目的を達したから本望なのでしょうか、しかし残された家族にはあまりに残酷な結果です。でもこれらの事件を通してイスラム国への非難がさらに高まり、反動で再び同じような犯罪が起こるのではないでしょうか。後藤さんは多くの事を我々に残しましたが、決して英雄などではありませんし彼の行動を私は「礼賛」はしません。ただご冥福を祈り以下の彼へのブログは削除いたしました。

 追伸、2/1放送のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」を見て涙が出てきました。後藤さんの行動が吉田松陰の無謀な行動により多くの身内が泣かされている姿に、オーバーラップしてしまったのです。吉田松陰の行動のように、後藤健二さんの行動が後に続く若者に強い影響を与えて、同じような行動を取らせるかもしれません。そしたらまた人質になるかもしれません、私はそれを大変恐れます。
 今の現代社会に守るべき家族や身内を泣かせての「大義」など絶対に存在しないと考えます。そして人間死んだら何にもなりません。生きて平和的に「イスラム国」を糾弾し続ける事こそ、我々日本人にできる唯一のイスラム国への行動だと今は信じます。後藤さんの行動は勇気あるものだとは思いますが、絶対まねするものではありません。でもこんなことを生活の糧にしなければならなかった彼は、ある意味かわいそうだと思います。彼は厳しい彼の身上をニュースソースとして日本のマスコミに利用されただけなのです。
 昔から戦場カメラマンが多く殉職しているのを知っています。死ぬるかもしないのにあえて危険な場所で、写真や映像の記録を取り続けるフリーのジャーナリストたち、彼らをそうさせているのは平和ボケした我々一般大衆かもしれません。もしわが子が吉田松陰のような行動をしようとしたら日本の維新は遅れるかもしれませんが、私が親なら「親がいなくなってやってくれ、」と頼むでしょう。でも革命とは多くの身内の涙の上に行われ成就するものかもしれません、革命が身近かで起こらぬことを祈ります。

                                                                                                                                                                          • -

2/4 自民党の元閣僚が後藤さんの行動に対して「死者に鞭打つつもりはないが、幾度となく政府に渡航を止められながらの危険地区への訪問行動はどんなに使命感が高くても、真の勇気ではなく「蛮勇」だと言わざる負えない・・・。」と話していた。
ばんゆう【蛮勇】
周囲への配慮をも捨てて,事をなす乱暴な大胆さ。向こう見ずの勇ましさ。 「 −をふるう」