小学英語勉強会の趣旨

 11月8日に京都で開かれる都麦出版主催の「小学英語学習会」まで、あと約一ヶ月になりました。申し込みも好調のようで残席も残りわずかだそうです。無名の私の話を全国各地から聞きに来てくれるわけですから、やはり実り多い学習会にしなければなりません。しかし、わずか3時間でどれだけお話できるだろうかと、いろいろ内容を吟味する毎日です。やはり私だけが話すのではなくて、参加している塾の先生達にも参加していただき、納得のいく学習会を考えています。その考えている内容を鳥居都麦出版社長にもお話したところ、面白そうですね!と言っていただきました。 
 英語発音には代表的なものとしてフォニックス発音法がありますし、英語聞き流し学習もありますね。訳のわからない英語でも聴き続けていたら突然霧が晴れたように英語が理解でき始め、英語が話せるようになると言う物です。インターネットで英語の発音について調べてみました。いろいろな解説がありどれも間違いではないとは思いますが、私の考え方、やり方はやはり少し違います。教えるその人が英語が上手に話せれば言うことはありませんが、上手に話せる事ときれいな発音のやり方を上手に教えられるという事は、全く違うことです。
 よく英語の分からない方が外国人の先生にいきなり英語を習いますが、きっと授業料も高いでしょうから、もったいないですね。日本人には日本人にしか分からない、英語に対する悩みやコンプレックスがありますから、それらを抜きに習っても分からなくてストレスがたまるだけです。外国人の先生にはその先生にしか習えないことを習うべきです。もしあなたが英語をペラペラになる努力を今からする用意があるのなら、基本的な発音のやり方を学んでから英会話の勉強をしたほうがずっと近道です。そして教えながら日本人の陥りやすい間違い発音を直す練習ができます。私が教えようとしている小学英語学習会の内容は、教える小学生に英会話を出来るようにするのではなくて、英語の学問としての知識を基本的な正確な発音方法なども交えて、まずは学校英語で苦労しないようにする事と将来的に本人が望めば、間違いなくきれいな英語を話す生徒になれるための下準備が目的です。でもフォニックスや聞き流し学習などは、英語を話せるようになることを第一の目的とした学習法です。そこが違います。
 さらに子供の時に英会話をマスターしてもその力を維持していくのは、勉強するより大変なことに普通の方は気がつきません。子どもはすぐ言葉を覚えます。その姿を親は見て「わが子は天才かもしれない、2年もやってすっかり覚えたから後は中学受験の勉強をさせよう・・・」で数年離れるときれいにリセットされています。子どもは覚えやすくて、忘れやすいのです。お母さんでも英会話が出来れば違うでしょうが、お母さんはそんな面倒なことはしなくて、子どもだけに押し付けます。そして英会話をすっかり忘れたわが子を叱るのです。子どもはすっかり英語が嫌いになります。所詮無理な話ですし、お母さんの子だから仕方ないのです。かわいそうなそんな話は今でも聞かれます・・・
 いまさら言うこともないでしょうが、私たちは日本語がペラペラです。でも国語の成績は満点ですか?日本語が話せることと国語の成績がいいということは明らかに違います。英語もそうです。塾の先生としてはまずは成績を伸ばさせたいですよね、でも中学生になってからでは、発音などゆっくりやっている暇は今はありません。それは多分どの塾の先生も感じられている事でしょう。英検3級からの2次の面接指導を、きれいな英語で出来る先生はそんなに多くないと思います。多少発音は悪くても英検は答えられればまず合格します。それで英検はいいかも知れませんが、今回の相手は小学生です。あえて今から学校の成績には関係ない英語を先行投資的に学ばせたいと思う保護者の気持ちの奥には、中学の成績がいいのは当たり前、出来たら英語がペラペラの我が子にしたいと自分の子どもだという事も顧みず、思っています。思うくらいならいいですが、それをあからさまに言う保護者もいますから、さぁ大変!
 その時に小学英語を教える塾の先生が、完全なジャパニーズイングリッシュだったら生徒が集まりにくいですから、少しでもかっこつけてもらいたいと、今回この学習会をすることになりました。でもまじめな塾の先生はその親の要望に少しでも報いようと英検や児童英検などを考えますと、本来の趣旨にもう反しているのです。結局勉強させている目的が英検を合格させることになってしまうからです。そういう場合にしっかりと今から始めようとしている小学英語の学習目的(趣旨)を、その親が持っている間違った英会話への概念を論破し正確に伝えられるかどうかが、今後小学英語を成功させるかどうかの分岐点のように思います。親と喧嘩したりその英語教室を非難する必要はありません。ただ既存の英語英会話教室などが広めている考えとは、根本的に違うと言うことを自信を持ってお話いただきたいのです。英語の成績より英会話が大切と言うなら、他の教室に行ってもらいましょう。でも概して遊び中心の英会話教室で何も読みも書きもせずに簡単英語を学んできた生徒は、中学で英語の成績があまり良くなくて保護者が「こんなはずではなかった・・・」といいながら私の教室に英語を習いに来させた例もあります。習った先生が悪かったのか、そこのやり方が悪かったのかはわかりませんが、一番その生徒がかわいそうでした。
 内容は詳しくは書けませんが、学習会が終わればあなたはなぜ今小学6年生に小学英語が必要なのかを保護者に啓蒙指導が出来てなおかつ、教材英語に関しては「みるみるアメリカ人発音」になっているでしょうから、自信を持って自分の授業を始められる事でしょう。そして新たな感覚で英語に取り組め、あなたの英語に関する考え方や発音力は著しく向上しています。あなたの英語発想や発音を変える「英語革命」の学習会と呼べるかも知れません、どうか参加者の先生方は期待してください!こんなかつてない分かりやすい説明を書いた私が、直接教えるから大丈夫です!!