大学入試、民間英語試験の2020年度 導入中止

 またまた文科省の失態を露呈した形となった、英語の四技能を計る大学入試の民間試験採用の中止である。我々は一番文科省の方針に振り回される業界で、小学英語が学校で導入されると決まった時には、いち早くそれに対応したクラスを作り、プログラミングが始まると言えばそれに走る。(私はやらなかった)

 そして今回の英語四技能対応試験にもいち早く対応して、今までに高校生の受験者もいて、そのスコアが大学入試で大きく反映し、合格した話なども聞いたのであったが、やはり全国的な一律の制度には無理があったようだ。試験にはパソコンが必要である。ヘッドセットとマイクロフォンも必要だ。安い機材ではやはり心配となると万単位の機材が必要だし、パソコンも2~3万の中古品とはいかないと思う。設定も結構面倒である。そしてネックになったのが地方と都会との受験格差だった。教育行政で一番偉い大臣が「身の丈に合った受験をしてほしい・・・」などと言ったら、問題になることは必至だ。私立中高で英会話の海外とのネットレッスンが盛んになったり、駅前の英会話教室が流行っているようだが、国語の試験にだって会話などない。我々日本人が日本語を話すときに無口な人は、英語を話すときも無口なのであるから、その試験を受けたい人にだけ、受けさせるようにするわけにいかないのだろうか?

 結局2024年まで先延ばしになったようで、問題発言した文科大臣はその時はいない。上がはっきりしないから末端の現場の先生は振り回され、生徒は一番いやな思いをしただろう。でもGTECはよくできた英語4技能を計れる試験である。私はそれを否定はしないし、将来大学で必要なら受験科目に入れるのも悪くはないが、あくまで受けたい人にだけ、受けさせるやり方で良いと思う。

 私の教室は小さいが、高知では本当に数少ないGTECの民間試験場だ。その教室に選ばれたことを誇りに思っているし、教室全部のパソコンのOSやSSDへの交換、メモリーの増設やネットワークの構築、そしてその他のメンテナンスを、塾長自身で全部やっている導入塾としてのプライドもある。選ばれた理由としてGTECの英語が分かり、さらにパソコンもそこそこ分かる塾の先生はあまりいないだろう。

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