今年は災害が多い年ですね

 先週の高知県に上陸した台風12号は、予想以上の被害を全国各地に残したようで、上陸県の高知が余り被害がなかったから、何やら皮肉な結果になってしまった。大雨による山崩れで紀伊半島世界遺産の建物や景色が見るも無残な姿になり、中でも奈良県十津川村はいまだに孤立した状態が続いているという。現場で災害復旧に頑張られている担当者の疲労を考えると、一刻も早く復旧してほしいと願うのである。
 地震による海からの津波も怖いが、大雨による山津波もやっぱり怖い。海からだと高いところに逃げればいいが、山津波はいったいどこへ逃げたらいいのだろう・・・。明治22年に同じくこの地区を大水害が襲い、住民は十津川村での再起をあきらめ住民ごと北海道に移り住み、そこで新十津川村を作ってやり直した歴史があるようだ。その子孫たちの交流が今でも続いているようだがやはり思いもかけない災害は、人間の運命を変え人の再起の気持ちまでも摘んでしまうようだ。
 東日本大震災の被害地でも、人口流出が続いているようである。もしまた近いうちに同じような災害が起きたら、その場を離れるのは仕方ないかも知れない。ましてや放射能まであるのだから、もし、しがらみなどがなければ新天地への移動は、仕方ないだろう。
 ふたたび「自民党が政権から離れ新しくちがう政権が出来たので、また災害が起きた」・・・などと言う根も葉もない話を聞きそうだ・・・