投稿 日本文化というソフトの紹介を全世界に!

 中学高校が試験中でもあり、昼間試験特訓を望む生徒も少なくなくて、普段ゆっくりできない英語のリスニング対策などを休日昼間にやっている。そんな日は夜に自分の時間を取れるのでたまったビデオを見ていた。ひとつはNHK交響楽団9月の中国公演のコンサートプログラムから、尾高忠明指揮のチャイコフスキー交響曲第5番を聴いた。演奏に感動する聴衆を見て音楽には国境がないと感じたのである。決して民放の音楽番組に出てくるタレント指揮者のような派手さはないが、小柄な尾高の指揮は、オーソドックスであるが的確にそして鮮明にオーケストラを操っている。文化交流がやはり今の閉塞的な外交政策を変えていけそうに思う。そして10/7に放送された外国人による日本の曲のど自慢には、出演者の驚くほどの歌唱力に舌を巻き、気付かなかった日本の歌曲の良さを教えてもらった。その出場者たちは一様に「日本が大好きで歌は素晴らしい!」と話していた。演歌を歌う外人を最近見かけないが、その番組出演者をそのままタレントとして売り出しても、十分大丈夫な実力者ばかりであった。国でプロモートして親善大使として盛り上げたらどうだろうか。
http://www.youtube.com/watch?v=PEr5am1PaXs&feature=related
 ここに今の外交以外に閉塞的な我が国を打開する糸口があるように思う。今こそ「日本文化」を国を挙げて今は紹介、輸出する時代ではないか。韓国が映画やK-POPを我が国に輸出して多大な外貨を稼いでいるように、日本も国を挙げて日本の漫画や音楽や文化を全世界にもっと強く紹介、輸出すべきだろう。日本領事館が主催の日本語弁論大会は有名だが、大使館・領事館主催の日本の曲のカラオケ大会などを開催し、数年に一回日本で世界一を決めるべき世界大会を武道館あたりで開くのである。幸いにして日本語は英語圏などの人なら発音しやすい言葉であるので、とりわけ歌は覚えやすいのだ。
 目の前の事に必死でその対策に右往左往している今の民主党内閣、大震災なども起きて付いていないといえば付いていない内閣であるから、早いうちに民意を問い一度は下野してもまた再び力を貯めて我が国をよりよくしてくれるために励んでほしいと思う。それでは自民党で大丈夫か・・・と言えばやはり古い体質なども心配になるから、その他の党との連携は必要だろう。今日は政治の話に触れるつもりはないが、工業製品(ハード)の輸出が円高で伸びないのなら文化などのソフトを輸出していけばと、その番組から強く感じた。

このブログは10/22高知新聞朝刊読者ひろば欄に掲載されました。
http://www.kochinews.co.jp/voice/1210/121022vhiroba05.htm