タブーだらけの出版業界の裏側

 毎週見ている番組でおもしろい話を売れっ子作家から聞いた。ベストセラーで売れている本の話が話題になるが、それはほんとに氷山の一部で本が店に並ぶまでが大変である話をしていたのである。
 本が売れればそれは作家は儲かるのだろうが、一冊当たりの作家に入る印税は約10%だという。1500円の本が1万部売れてもその印税は150万、それを書くのに1年かかったら年収が150万になるという話をしていた。本は一冊だけではないだろうから何冊も売り出されての作家収入になるわけだろうが、1万冊はそんなに簡単に売れないというし、店頭に並ぶまでがまた大変で最近出版社は自費出版を個人向けにすすめているようである。確かに小説ばかり載っている週刊紙には素人向けの自費出版の広告が目につくがこれにもからくりがあり、儲かっているのはその出版社だけのようだ。かなりのお金を出して思い出作りに出版をするのは良いとは思うが、それが半ばぼったくり出版になっているような現実を知り、私はあまり興味がなくなってしまったのである。出版時には店頭にも並ぶと言われてうきうきする筆者だが、それは契約書店でのみのようで数日で店頭からは消える運命だとか。それでもいいと思えば出版しその人なりの人生を残すことも可能だろうが、何か弱みに付け込んでいるようで出版社のやり方は肯定できないように思う。下記の番組を見れば人気作家の百田直樹氏がその出版業界のからくりをおもしろおかしく説明しているから、一度見ていただきたい。(動画2の10分過ぎごろから話は始まる。)

http://youtubeowaraitv.blog32.fc2.com/blog-entry-30331.html

 このブログも約10年、かなり書きためてきたのでまとめて冊子にでもしようかとも思ったが、それでどうなるものでもないから止めることにした。今言いたいことを今書いて今読んでもらって私はそれで良いと思う。でも作家はほんとに大変でそれに比べて、はやり歌を書く歌手の手軽さはやはりずっと楽なように思う。5分で書いた詩や曲が永く歌いづかれて莫大な印税をもたらす世界、やはり天から与えられた才能なのだろう。このブログの一説に曲でも付けてみようか・・・、いややめておこう。