びりギャルは、なぜお金のかかる東京の有名私大にわざわざ行ったのか

 知人と電話で話していた。彼はブログなど書いていないから話題は時々私のブログの話になることがあるが、互いの近況報告から始まり6/16付けのブログの「今どきの生徒は学校で習っても塾に月10万以上も払わないと大学に合格できないのかな・・・。」と言っていた。私は「自分でやってちゃんと合格出来ればお金もいらんけれど、病気と同じで勉強わからない病が重くなればなるほど塾の治療費(授業料)は保険がないから、分からなければわからないほどまた上を目指せば目指すほどお金はかかるものなのだ・・・」と話すと知人は「あの合格した生徒は慶応を無事卒業したらしいが、東京に行ってあの大学に4年間通うとなると、塾の費用とは比べ物にならないくらいお金がかかっただろうに、親はもう定期預金も保険も解約できないだろうし貴金属類もないと思うが、そのお金の工面はどうしたのだろう・・・」と素朴な疑問を再びぶつけてきた。
http://dot.asahi.com/aera/2015051800025.html
 そういえば上の記事に書いているようにそんなにお金に苦労しているのだったら、名古屋から東京のそれも授業料も安くない有名私大に行かなくても、名古屋の地元の公立大学でも行けば費用は格段に安く済んだに違いないから、もともと裕福な家庭の子ではなかったのじゃないか、いや塾講師が私学有名大の方が合格時に塾の宣伝になると考えた・・・などと思えてきたのだ。学生時代はアルバイトもしただろうが、授業料までを稼いでいたとは到底考えられないから、幾分あの記事は大げさに書かれていたのかもしれない。しかし、この話は現実的にはすごく重要な問題で私は生徒が大学を選ぶ時に必ず、入ってからの事を親にもはっきり話している。「金銭的に大丈夫ですか・・・?」と。学校によってはそこまで心配してくれる所もあるようだが、実際は実力的に行ける大学をリストアップしてくれるくらいだ。知人の言うようにいろいろ深く考えていたら、この記事は本当だろうか・・と思えてきた。
 高知から東京の私立大学に進学したら授業料も含めて年間200〜300万はいる。奨学金など微々たるもので将来返さなくてはいけないのだ。4年間として1000万円前後必要である。そんな大金を使って卒業させて就職したら1年もたたずに辞めて自分探しなど何年もされたら親は我が子とはいえ、情けなくなるに違いない。何十年も前に親が経験した時代とは違うだろうから一概には言えないが、やはり何のために大学に行くのだろう・・・と親も本人も自覚している必要はあるだろう。
 そして当たり前の事ですが、大学に入るにはやはり勉強しておかなければいけませんから、勉強わからない病が重くならないうちに対処してその病気にかからないようにすべきです。ですから塾はわからなくなって行くのではなく、分からなくならないようにするために通うものなのです。なぜならその病気にかかると大金が必要になることもあり、保険はきかないからです。学資保険もありますが、18歳からは入れません。