インドネシアへの高速鉄道の売り込み失敗に思う・・・。

 当初インドネシアへの高速鉄道の売り込みは日本は大丈夫だと思っていたが、なりふり構わぬ中国の売り込みに日本提案が吹き飛んだ形になってしまった。絶対技術力も信頼度も安産性も我が国の新幹線技術が勝っているだろうが、そんなに高度な技術はまだ必要ないし時間も10〜20分遅れても全く関係のないお国柄では、我が国の分刻みで正確な新幹線技術は必要なくそこに余計なお金ど掛ける必要はないとの話のようなのである。確かに中国の列車はそこら辺りは日本に比べてアバウトだろうからシステム的にも安いのかもしれないし、支払いについても無理なら全部払えなくても良いと中国は言っているようなのだ。こうなるともう商売でもなんでもなくて「なんでもいいから中国製を使ってくれ、その上金も要らないから・・・」というルール無用の押しつけ商売のような気がするのである。インドネシアはこれで中国から大きな借りができるのではないだろうか、と心配するのだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150930-00000127-mai-asia
 この競争の様子から私は厳しい近未来の塾の競争を想像した。少子化がますます進み大手はフランチャイズ化して、自分は苦労せずに利益を吸い取ろうとするだろう。だから末端では既存の中小塾と大手塾やFC塾が生徒獲得に血みどろの争いを展開するのである。ルールも仁義も何もなくキャッシュバックが当たり前になり、一緒になってその競争に巻き込まれた塾は消えてゆく。大手と大手FCのシェアー争いは熾烈を極めて、中小の残った塾を系列化しようとまたまた現ナマが飛び交うのだ。街の商店街が消えたように中小のお店が消えたように、塾も大手が寡占状態で子どもの塾を席巻する。そんな中で地域に密着した余りに小さい極小塾だけが、その競争の強風からは影響を受けず生き残るのである。病院は小さくても保険収入で生き残れるが、こうなると塾は一味違う頑固な親父が作る小さなラーメン屋のような塾でないとだめだ。
 入会金無料、授業料1年間無料、教材費無料・・・などはもう出揃っているが、そのうち入塾お祝い金十万円、中学3年間来てくれたら高校3年間ただ・・・とか想像を絶するサービスが氾濫するようになるかもしれない。でも入会金無料で入ったら1年間辞められないとか、教材費が無料なのは印刷されたプリント教材だったりとかやはりおいしい話には裏が存在するから、私は古い人間かもしれないが「生徒」を大切にしてゆこうと思う。経費を使って人を使って赤字で経営しては、決して満足のいく塾の教育などできない。どこからも制約を受けず自分の力でやっている塾だから、本当の自主独立の私学教育が展開できると信じている。
 安すぎる塾はやはりそれだけの塾です。講師もギャラが著しく安かったりなかなか集まらなかったり、続かなかったり・・・。また教材が無料のプリントで生徒は大事に管理するでしょうか、管理や整理ができずいざ必要な時には無くしているのです。有料で一流の出版社の教材を買っても3年間も使えて成績が上がれば、安いものという事が分かる人が私の塾には来ていますし、分からない人はこちらからお引き取りを願っています。以前にもここで述べましたが、講師を募集しながら新入生も募集している塾は、すべてが矛盾だらけと言えるかもしれません。