ドイツは日本より労働時間が短いのにどうして経済は良いのだろう?

 8月ももう後半、夏期講座も今週で終了する生徒も少なくないが、ふとブログのネタを探していて下記の興味深い記事を目にした。
「ドイツ人は労働時間が我が国より3割近く少なく、夏休みも比べ物にならないくらい長いのにどうして経済は我が国よりよいのだろうか・・・」という単純な疑問に、やはり短時間でいかに結果を残す仕事ができるかが、その人の評価につながっているのだと、結論付けているのである。まさに私の塾の姿である。 夏期講座と言えば弁当を2つもたせて、朝の8時から晩の8時まで受験勉強をさせる、中学受験塾が同じ校区にあったのだ。料金は普通の塾の倍くらいだったが合格するという噂で、大変はやっていた。今こんなことをするとどう言われるだろう?合格すればよいのだから、とはもう決して今は誰も言わないのである。
 しかし、中学受験塾、高校受験塾ではやはり短いよりは長くやる塾のほうが割安だと声高に叫び、朝から晩まで塾漬けにする塾も少なくない。人間とは同じ環境の下でそんなに集中して勉強できるものでないと私はわかっているから、2時間以上は塾にはいさせないようにしているのだが、逆にその時間集中できない子がいるから同じ時間勉強させるためには、倍の4時間必要なのだ!と聞いたことがあった。私とは全く相いれない考えの持ち主で、2時間持たなければ90分にして翌日同じ時間をまた持ったらよいと、私は思うのである。 
 生きている限りおなかは必ず減る。食事時間を3時間にして食べてもやはりおなかは減るのである。そしたら一日中ずっと食べていたら腹は減らないといった人もいたが、そんなことが果たして現実に可能であろうか、医師国家試験や司法試験ならともかく高校入試程度で、一日に4〜5時間も勉強しなければ入れないようでは、高校へ入っても苦労するだけだと、その勉強をさせている塾長がわからないはずはなく、やはり弱みに付け込んだ押し売り学習のように思えてならないのだ。
 ミシガンなら短い時間でもこつこつやって行き自分でもできるようになるので、長くさせる必要はない。そんな塾がきっとこれから評価されるようになると確信できる、今日のドイツ人の労働に関する記事であった。勉強はさせられるものではなく、自らの意思でするものであるという事を教えるのが、本当の塾なのである。
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20161006-OYT8T50042.html?page_no=1