ワールドカップ狂騒曲と食の関係

 今テレビをひねると各キーステーションが、バレーボールや卓球そしてラグビー、さらにはサッカーまでワールドカップと冠した番組を放送している。更にはプロ野球の日本シリーズまでが行われているが、我が家にはテレビは1台しかないし2つのスポーツ番組は同時には見られないから、ビデオで取ったりしながら後で見たり、スポーツニュースでハイライトシーンを見たりする。

 さぞ各スポーツ新聞社は、それぞれの記事をどのように伝えるか悩んでいるのではないかと思うが、これだけいろいろなスポーツがクローズアップされると、いったい何を見てよいのか迷ってしまうのは、私だけではないと思う。ましてやそれを見るためにスポーツバーに繰り出し応援している人がいる。仮装をしてビール片手に大声で一喜一憂する様にまだそれは良いとしても、街中に繰り出して、交差点で夜中に大騒ぎする連中にはただ呆れてれてしまうのだ。他にエネルギーを発散する事はないのだろうか、まだ分からないのが今月下旬にあるハロウィンの騒ぎだ。本当の意味を知っているのだろうか、仮装して酔っぱらって大騒ぎする日でない!どちらかと言えば宗教上の大みそかに当たる日だから、起源は厳粛な日だっただろう。それが日本に来ればすべてが日本流に変わってしまうから、本当に驚いてしまう。

 クリスマスには世界中ケーキがあるのが普通だと思っている日本人のなんと多い事か、欧米でクリスマスにはケーキはまず出てこない。バレンタインのチョコレートにしてもすべて企業の宣伝が基となり、日本文化として浸透したものである。恵方巻なども私は大人になるまで知らなかったから、貧しい家庭だったのかもしれないが、海苔の巻き寿司とどこが違うのだろうか・・・。

 高知のお正月は、大きな物を食べる習慣がありクジラを食べるのであるが、たぶんこれは世間一般には広がらないだろう。ましてや欧米人には毛嫌いされるかもしれないが、正月に出るクジラの煮込み料理はとても旨く、高知県人はクジラを食べてお正月を実感するのである。食の文化を理解して食べる事は大切だと思うが、節度を持って食を楽しみたい。

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