毎年起こる大雨被害

 梅雨末期なのか今年も気象用語で「線状降水帯」なるものが発生をして、九州に大雨を降らせている。四国も2年前に愛媛県南部で同じような状況になり、多大な被害が出た。国は河川を管理するにあたり、ある程度の予想雨量を想定して河川を管理しているのだが、その想定をはるかに超える雨量が最近は降るので、どうしても対策が後手後手になってしまうそうなのだ。時間雨量100ミリなどは当たり前で、数十年に一度経験するかどうかの大雨が、毎年のように全国各地で起こっているのである。

 その原因は、近年日本近海の海上の水温が、数度上がって来たのが原因であるようだが、それだけではないようにも思う。人類が生存してゆくには、どうしても環境は犠牲にしなければいけない問題は付きまとうのであるが、その歪(ひずみ)が地球環境はもう受け入れられないのではないか、とか思うのである。新型コロナにしても突然このようなウイルスが発生してゆく原因は、地球温暖化などの問題と無縁ではないように、思えてならない。そのうち天はそんな人類に天罰を与えて、極少数の生き残りを許されたものだけが残ってゆくような、近未来的な小説のような話を想像してしまう私である。

 地球上でもっとも発達し君臨し続けている「人類」は、ほんの二十万年で歴史が残っているのは一万年である。その時間は地球や宇宙規模の時間の流れで考えてみると、ほんの一瞬の期間であるのだ。その中での人間の一生などどれくらいになろうか、

 昨日教室の自転車置き場の柱でセミが羽化をしていた。初めて見たが白いセミが、緑の羽を携えて幼虫の背中を割いて、羽化していたのである。思わず写真を撮ったが数年間も土の中にいて、わずかセミの形として自由に飛び回れるのは、一週間だけらしい。そんなセミはただ本能で彼らの生涯をまっとうしてゆくのである。今の雨の時期いろいろ考えてしまう、自然の営みの光景であった。

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