ヤフーニュースより 身につまされる車上生活者の実態

孤独の末、死に至ることも――「車上生活者のSOSを見逃さない」コロナ禍で増す緊張 - Yahoo!ニュース

 なんとも心の痛くなるニュースである。そういえば私もあるキャンプ地に県外ナンバーのバンが長く止まっていたのを見た事がある。最初は「きっと仕事を退職して悠々自適の日本一周旅行でもしているのだろう・・・」くらいに思っていたが、2週間ほどたってまたそこに行ったら同じ車が止まっていて、洗濯物を干していたから、多分訳があっての車上暮らしをしている人だったかもしれない。

 現代人は自由に憧れ、定年などで仕事から解放されたら家族からも離れて、一人旅にでも出たいと思いがちであるが、山にやまれぬ事情でこういう生活をしている人もいる事を、忘れてはいけないだろう。私がスクーターで一人キャンプしてみたいなど考えられるのは、一人の時間も欲しいが、結局は帰られる場所があるからなのだ。

 自由とは、我慢し続けた上に成り立つ精神の解放を意味する崇高なものとは思うが、ある人の自由はある人の不幸も意味するのかも知れないと思った。暇すぎて金もなく話をする人もなくて、さらに何をしてよいのか分からないのは、人間にとっては自由ではない。不自由というべきものかも知れない・・・