映画「ミナリ」

 アカデミー賞有力候補と聞いていて、今日までしか高知では上映していないと知り急遽朝一番で見てきた。なかなか地味な移民家族の苦労した話だったが、あとでパンフレットや映画評論家の解説を聞いて、アメリカ人に好評な理由が分かったのである。「ミナリ」という言葉にも韓国語では深い意味があるのである。苦労して生活する上でやはり心の支えとなる「宗教」なども人間には必要になるのだ。1980年代の韓国人がアメリカに移民を始めた頃の話だと聞いて、ちょうどそのころは私もアメリカに憧れ英語に熱中していた頃なので、わが身に置き換えて考えてみると、とても映画の中の主人公のような行動はとれないと思った。人種は違うが国民のほとんどが移民であるアメリカ人にこの話が受け入れられる理由は、みんな移民してきたころは苦労したからなのであろう。特にアジア系は1960年代まで移民は禁止されていたから、許可されて20年くらいたってもやはり、当時は差別や偏見はあったに違いない。今もコロナの影響でアジア系が暴力を受けたりしているから、見てきたばかりだからか評論家の評価がよく理解できるのである。もっと歳を取ってもう一度見たらさらにより理解できると思う。

下記は映画紹介サイトから内容の説明を抜粋してみた。

 「1980年代のアメリカ南部を舞台に、韓国出身の移民一家が理不尽な運命に翻弄されながらもたくましく生きる姿を描いた家族映画。2020年・第36回サンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した。農業での成功を目指し、家族を連れてアーカンソー州の高原に移住して来た韓国系移民ジェイコブ。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを目にした妻モニカは不安を抱くが、しっかり者の長女アンと心臓を患う好奇心旺盛な弟デビッドは、新天地に希望を見いだす。やがて毒舌で破天荒な祖母スンジャも加わり、デビッドと奇妙な絆で結ばれていく。しかし、農業が思うように上手くいかず追い詰められた一家に、思わぬ事態が降りかかり……。父ジェイコブを「バーニング 劇場版」のスティーブン・ユァン、母モニカを「海にかかる霧」のハン・イェリ、祖母スンジャを「ハウスメイド」のユン・ヨジョンが演じた。韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョンが監督・脚本を手がけた。第78回ゴールデングローブ賞では、アメリカ映画だが大半が韓国語のセリフであることから外国語映画賞にノミネートされ、受賞を果たす。第93回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞など計6部門にノミネート。」

2020年製作/115分/G/アメリ
原題:Minari
配給:ギャガ

映画『ミナリ』公式サイト

 

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