(号外)1回目ワクチン全員接種済み施設でクラスター マスク外す入居者も

私は6/12に2回目のワクチン接種を終えて、2週間くらいたった月末あたりからはマスクも外して、今まで自粛していた繁華街への外出なども考えていたが、どうやらわが国ではまだ早いようである。インド型変異株(デルタ株)も気になるし、こんなことでオリンピックなどできるのだろうか、各国選手団が五輪が終わって国に帰って、日本型変異株なんていう新型コロナが再発したとしたら、それらの国に我が国はどう申し開きをするのだろう・・・そんな気分になった今夜の毎日新聞ニュースである。
 
 
静岡市役所=静岡市葵区で2019年2月21日、島田信幸撮影拡大
静岡市役所=静岡市葵区で2019年2月21日、島田信幸撮影

 入居者と職員の全員が1回目の新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた静岡市の高齢者施設で起きたクラスター(感染者集団)を巡り、15日の記者会見で「接種後は免疫力が下がる」という趣旨で原因を推定した市は16日に改めて記者会見し、「誤った説明をして申し訳ない」と見解を撤回した。一部で見方を疑問視する声が上がっていた。

新型コロナワクチンの有効性など拡大
新型コロナワクチンの有効性など

 市によると、高齢者施設は2日に入居者と職員の計33人が1回目のワクチンを接種したという。だが、6日に職員の1人が体調不良を訴えて自宅待機。9日に新型コロナの感染が判明した。接種から約2週間後の15日までの検査で、3人の入居者と2人の職員の感染を確認。クラスターと認定された。マスクを外して過ごす入居者もいたという。

 市は16日の記者会見で「一部のリポートで、ワクチンの接種後に感染率が一旦、増加するとの報告があり、誤解した。感染率の高まりは接種後の安心感で対策が甘くなることが背景にあると推定される」と釈明。市保健所は記者会見前の毎日新聞の取材に対し、「ワクチンの接種から日が浅く、抗体ができる前に感染した可能性がある」と答えていた。

 ワクチンの1回目の接種後は「これで安心できる」と油断しがち。だが、2回目の接種を終えるまで予防策を続ける重要性を示すデータもある。和歌山県が5月に公表した1回目の接種後と2回目の接種後の「感染しにくさ」に関する調査によると、1回目の接種だけで、ウイルスの働きを抑える中和抗体が目安値に達した割合は2割にとどまっていた。

 和歌山県は2回目の接種を終えた474人の医療従事者を調査。1回目の接種の14日後までに中和抗体が目安値に達したのは抽出した20人のうち4人だった。一方、2回目の接種後は全員が目安値に達していた。静岡県感染症対策専門家会議の倉井華子座長は「ワクチンを接種すれば絶対に感染しないということはない。あくまで、リスクを減らすためと理解してほしい」と語った。【渡辺薫、金子昇太】