2023年新年度雑感

 新年度が始まって一週間たち昨日は、高知県の小中高校で入学式が行われました。少し荒れた天気の中、期待と夢いっぱいの新入生が新しい学校に入学しました。どうか楽しく有意義な学校時代を過ごしてほしいと願います。私の仕事などほんとは無い方が良いのかもしれませんが、学校でも勉強が分からなければ塾へ行けという時代ですから、やはり必要な物なのでしょう。

 韓国や中国は日本では想像もつかない学歴社会だそうで、大学入試で志望校に合格できるかどうかで、その人のその後の人生が決まるようなのです。ですから塾の存在は不可欠で朝6時から夜11時まで開けていると聞きました。さすがに学校がある時間はやっていないでしょうが、中国は私的な塾の経営は禁止されていますから、家政婦的な募集で家庭教師を富裕層は雇っているようで、目には見えない所での競争は熾烈になっているようです。北京大学の競争率はなんと6000倍と先日知りまして、ただ驚いたのです。ですから日本に留学して、日本の大学を卒業する道を選ぶ富裕層の若者が最近多いとも知りました。そのための予備校が東京ではあるようですね。

 アメリカ留学などは語学認定試験があり、そこで500点取れば大学進学を認められる制度がありますが、日本の大学はそのような語学試験は無くて、いきなり大学入試の問題を日本語で受験して合格する必要があるわけですから、外国からの留学生は大変だとは思うのです。でもウクライナからの避難民の学生受け入れをしている大学は、特別処置がとられているようで語学力は、さほど求められていないようなのです。

 日本語の会話は母音が多い言語ですから聞きやすく話しやすい言語ですが、いざ正式に学ぶとなると日本語は、読み書きを含めて「悪魔のような言語だ」と言われるのです。日本人が義務教育6年間で学ぶ国語の言葉でも足りませんから、一朝一夕で外国から来た人が上手に日本語を話したとしても、日本人のように読み書きができる人は、ほんとに限られてくるのです。英語も日常会話はそんなに難しくありませんが、医学や法律用語となるとちんぷんかんぷんになりますから、英語も甘く考えてはいけません。

 ですから語学は学ぶ目的を明確にする事なのです。英検は3級程度でも日常会話が出来れば海外旅行では楽しいでしょうし、我々は日本語が流暢に話せますが漢字検定などの資格は必要ありません。まず2級程度の漢字は読めてもなかなか書けないのです。でも日本で生活できています、私が言いたいのはいくら身に付けても日常生活で役に立たない資格は、自己満足でしかないという事です。英検を取るなら使える資格にしましょう。昔持っていたなんて言ったて今使えなければ、免許を持っていても車が運転できないみたいなものです。

 

 最後に71歳で亡くなった作曲家の坂本龍一さんに、哀悼の意をささげます。彼の若い頃は好きではなかったですが、病気してからの彼は変わりましたね。自分の気持ちに正直に生きられていたように思います。深い哲学を作品の一音一音に込めた作曲家でした。71歳、私はあと3年しかありません・・・今を大切に生きます。