観光通訳士が足らないようです、そして・・・

 若い頃英語を勉強していて、一時目指すは「観光通訳士」の資格を取ることでした。

しかしその資格を持つ人の話を聞いて考えは変わりました。水商売のような感じに思えたのですね。忙しい時と暇なときの差がありすぎるし、どうしても男性よりは女性の若い人の方が、声がかかりやすいとの事だったのです。それならある程度英文法力も身に付けてそれらを教えられる資格を取ろうと、英語のミシガン塾のコーディネーター資格を取り、英語英会話教室を始めたのです。高知ですからそんなに昔は英語が必要な外国人旅行者もいなかったし、一緒に英語をサークルなどで勉強していた人の中で、優秀な方がボランティア通訳として活動していた人もいたので、それならより本物の英語やその教育法を身に付けようと、米国大学にその道を求めたのでした。でも音楽は専門でしたから、楽器店などから外人演奏家の通訳は時々頼まれました。

 今ではコロナ以降のインバウンド需要で、日本の主な有名観光地では観光通訳士が足らないようですが、デジタルAI機器が全盛の時代です、時間給5000円払って通訳士を個人観光客が雇うとも思えません。10人のグループなら安いかもしれませんが、やはりそこは競争になるでしょう。白髪交じりのおっさんよりは着物でも来た女性通訳士が現れたらそちらを選ぶのは当たり前でしょう。

 今や言葉に困ったら、ポケトークスマホ通訳などが利用できる時代ですから、無理して通訳士などの資格を取るのは、一種の英語好きの自己満足になるかもしれません。ですから私は英語の指導法を米国で学んで来て、それらを英語を初めて学ぶ人に教えられる事は、無上の喜びです。なぜなら今の素人先生が教える日本の小学校英語の教育体制は、しばらくは変わらないと思うからです。そんな小学校から英語が始まり中1ですごく英語のハードルが高くなり、英語が分からない生徒が増えてきています。ですから学校の先生はレベル低下を見せたくないので、英語の試験の出そうな内容を事前に授業中に詰め込んで、勉強させています。そして少しだけ英作問題などで応用的に発展問題をさせているのです。

 その発展問題はいろいろ条件があってそれらを全部伝える案内文を作れ、とか英語で聞かれる問題があります。私がその問題作者ならその案内をまず日本語で書きなさい。そして簡単な英語で英訳しなさいと出すでしょう。学校の先生もその過程が必要な事は分かっていますが、出版社の作った試験問題を利用していますから、まずそれはやっていません。しかし私立中学の定期試験の英語の問題を見た時に、やはりこの学校はちがうと思いました。手書き感ありありの問題だったのです。

 学校の先生のレベルが下がったとは思いたくありませんが、きっと忙しすぎるからそうせざる終えないからだと思います。そんな問題例年過去問として出している塾もあるようですが、私は毎年生徒にゼロから勉強させています。やはり塾は勉強を生徒自身が自分で自宅で勉強できるようにさせるのが、本来の基本目的だと信じるからです。少しずつですが、その啓蒙的な私の塾の考え方が広まってきました。

 何度も言いますが「塾漬け」はお子さんのためになりません。

逆に塾なしでは勉強できない体質の「塾中毒」になるかもしれないからです。