老化は治療できる!あと30年現役を頑張ります!!

 ひょんなことでこの本の著者の話を目にしたのである。すごい題名の本だと思うのにすごく控えめな話しぶりの先生だった。医学用語やそれに付随する専門用語などはあまりわからない私であるが、その解説本は文庫本サイズでページ数も200ページ足らずの量であるが、書いている内容はすごいと思った。人間を老化させる酵素の存在が判明されていて、それを取り除く薬品も開発されて今、治験段階だそうなのだ。

 不老不死は人類永遠の願いであろう、まさにそれが可能になってきたのである。

しかし著者はあくまで老化による病気を防ぐための薬と、とらえている点が私には読んでいて少しホッとした点であった。でもアメリカでは大変な富裕層が個人的にその研究をバックアップして、まさに不老不死の薬を得ようとしているらしいのである。

 著者の話では長寿で知られるゾウガメは老化を促す物質があまり発生しないので、大変な長生きをするのだそうだ。それは環境も大切で、エサの心配がないのが条件であるようである。命を削る原因として病気の他に、怪我や精神的なストレスもあるのだが人間はどうしてもそういう原因も関係してくるので、今のところ120歳が限度だと考えられているそうだ。健康寿命でそこまで生きられたらすごいとは思うが、ふと子や孫が自分より先に居なくなってしまう事に、果たして耐えられるであろうか、などと考えた時に「長寿=人の幸せ」とも言えないような気もするのである。

 しかしこの本を読む前私は、塾はもうあまり長くできないなと思ったりしたが、読後は意外と思いの他長くできそうにも感じ始めている。おまけにそんな時に97歳でいまだに元気でマレーシアの政治舞台で活躍している元首相のマハティール氏の姿を見たのである。とてもその歳には見えない同氏の若さを保つ秘訣は、節制と運動といまだに現役で現場にいて五感や頭を使う事だそうだ。今年7月には98歳になるとか、まさに人間100歳現役時代の開拓者であろう。

 幸いにして頭も体もまだよく動いている私である、体と頭を鍛えてあと30年現役で居たくなった。