今年もやって来た9月11日

 もう22年も前の事になるが、この事件は鮮明に覚えている。2001年9月11日の夜10時頃だっただろうか、この事件は飛び込んできた。飛行機があのニューヨークの貿易センタービルに、2機も突っ込んだのである。さも映画のワンシーンのようで信じられなかった。

 私は20代頃の知人が、その貿易センタービルで働いていて遊びに行った時、そのビルの中ほどにあるコヒーラウンジに連れて行ったもらったが、エレベーターが20台くらいあったように記憶している。ここが世界経済の中心地なんだ!と若いなりに興奮をしたものだった。そのビルに旅客機が突っ込むなんて・・・そこで働いていた日本人も30名ほど亡くなっているとか聞くと、ほんとに人間の運命なんて分からないと思ってしまうのである。

 今でもこの出来事は、アメリカ人に中には大きな心の傷になっているようで、思い返すだけ心が痛くなってしまう私である。でもこの事件は人為的な事だから、その後にアメリカがそれをもたらしたと決めつけた国に攻撃をして、結局何も得られず残らなかった事は世界中が知っているのだ。

 人類は競争しながら戦いながら、人間独自の欲望を満たしてきて発展もして来た。

平和は素晴らしいが、やはり人間の欲望が消えない限り争いは消えないだろう。そして人間は本質的には、争わないと生きてゆけない動物なのかもしれない・・・。