ウクライナにロシアが侵攻して丸2年経ちます。

 NHKの昨年末に放送された番組の再放送でしたが、NHKで働くウクライナ女性のディレクターの故国への帰省中の様子のドキュメント番組を見ました。彼女はアニメに夢中になり日本に興味を持って大学で日本語を専攻し、5年前からNHKで働いている人でした。我が祖国にロシアが攻めてきてその様子をNHKで番組として知らせている自分が、実際のウクライナの戦時下の生活を知らないという罪悪感からの気持ちからでしょうか、昨年帰国して家族や友人知人そして同級生に再会して現状を写していましたが、それはそれは辛い気持ちでいっぱいだったと思います。子どもたちにインタビューの途中に戦死した人の葬儀が行われたり、国民のインタビューでは「今は夢が持てない」という言葉に、なんで戦争するのだろう!との思いが沸いてきました。

 番組終盤、同級生で志願兵として戦っていた幼なじみが戦死したとの知らせで番組は一挙に緊張し、彼の母親の声はまさしく、戦争で我が子をなくした母の声だったのです。もし日本のどこかによその国が攻めてきてたら私は何ができるだろうか、と思ったのでした。そんな事は考えたくはないですが、実際にウクライナでは起こっている事です。株高だの大リーグだので騒いでいる私たちはもう少し、現代世界情勢についても知るべきではないかとか思いました。

私の故郷 ウクライナ - NHK

 来年の2月24日にはこの戦争が終わっていることを祈っています。

 

追伸、更に2月25日放送の 戦場のジーニャ~ウクライナ兵士が見た「地獄」はショックでした。戦場のジーニャ〜ウクライナ 兵士が見た“地獄”〜 - NHKスペシャル - NHK

人が人を殺し合うのが戦争です。画面の中で、その殺し合いが映し出されて本当に死んでゆく兵士たちにも、家族がいて友達がいて愛する人がいるのです。親たちはその子の誕生を喜び自分を顧みずに育ててきたのです。何ものにも代えがたい宝物として、それがこんなことでいなくなってしまうのが戦争です。

 国を代表する政治家たちよ、そのむなしく死んでゆく人がもし君の子どもだったらどうだろうか、それでも戦争を続けるのだろうか、人類の「愚かさと無力さ」を感じてしまいます。