勘違い?いや偽装でしょう!

 「勘違い」という言葉は便利だと思う。何か言い訳するとき重大な事も些細なこともこの一言で、その場を一応収めることができるからだ。改めて辞書で調べて見た。
1.かん‐ちがい【勘違い】[名]間違って思い込むこと。思い違い。英語ではmisunderstanding,文字通り間違って理解することである。
でも一連の有名ホテルレストランの食材の問題は決して勘違い、誤表示では済まされない。初めからだまそうと思っての確信犯の虚偽記載と思われても、しかたないのではあるまいか。ここ数年ホテルのレストランの食事などからは無縁で、もし私がそれを食べたとしても綺麗に料理されていたら私は、高級エビか大衆エビかの違いは多分わからないだろう。逆に安いものでも有名ホテルレストランで食べたという雰囲気のために、それ相応の料金を払うものだとおもう。でも今回の騒動は何かその気持ちまでもが裏切られたようで、その社会的な信用の失墜は計り知れない。
 
 そしてなんとも腹立たしいのは楽天サイトの割引偽装事件である。話の顛末は下記である。

 「楽天市場」で11月3日から行われている東北楽天イーグルス日本一セールで、商品を通常価格で販売しているのに
「77%オフ」と表示していた店舗があるとネットユーザーの間で話題になっている。
店舗は5日までに楽天市場での商品販売を中止。楽天も事態を把握し、調査に乗り出している。
問題の店舗は、夕張名産センター(北海道夕張市)が運営する「お取り寄せグルメ産直食卓」。
楽天市場に開設したECサイト内で、京都「茶游堂」の抹茶シュークリーム(10個入り)を、
「通常販売価格1万2000円」「77%オフで2600円」と表示していた。
しかし茶游堂の直営ECサイトでは、同商品の通常価格は2625円。
このため、「通常価格で販売しているのに77%オフと偽装する二重価格では」とネットユーザーの間で話題になっていた。
茶游堂を運営する林屋久太郎商店は、4日に公表した文書(PDF)で、同社は同サイトに商品を卸しているが、
運営は行っていないと説明。ユーザーからの報告を受け、同サイト運営者に該当商品の削除を依頼し、
価格表示の詳細について調査していると発表した。楽天も問題を把握しており、「店舗と事実関係を調査中」という。
楽天市場のセールではこのほかにも、SIMフリーの「iPhone 4S」を「通常価格43万3915円、
セール価格9万5048円」と表記するなど、異常に高額な通常価格を表示し、
まるで大幅割引を行っているかのように見せる、いわゆる「二重価格」とみられる例が報告されている。
楽天は店舗の価格表記について、「ガイドラインを出し、基準にのっとった正しい表記をしていただくよう
お願いしている」と説明。「価格表記で問題が発見された場合は、店舗に事実確認を行い、
場合によっては契約解除、退店していただくなど、厳正な対応をしている」という。 (ヤフーニュースより)

ネットでの薬販売に政府にいちゃもんをつけたからどこかの報復かもかもしれないが、楽天のM社長の対応はどうもわからない。英語で会社の方針をいうくらいだったら、割引偽装事件の問題もまず外国人記者にわかるように英語で言ったらどうなのか、結局いくら英語が会社の公用語であれ緊急事態では、トップでさえ日本語が出るのである。ほんとに英語公用語の会社を求めるなら日本語が溢れている国内ではまず無理で、決して上手とはいえないだろうまどろっこしい英語で、日本人同士が今回の騒動などを英語で対応していると思うと、その会社はほんとにこんな危機にすぐに対応できるの、大丈夫?と私などは思ってしまう。本気で会社のグローバル化を進めるつもりだったら、海外に本社は移すべきだ。
 そんなことは私の知るところではないが、どこか判官びいきの思いで応援していた楽天ゴールデンイーグルスの優勝を祝っての楽天セール、定価2,625円くらいのものをネットで定価12,000円と偽り、大幅値引きと優勝セールに便乗しての大幅77%割引で2,600円だとか、楽天市場の監視体制は一体どうなっているのか、英語などで社内をやり取りしているからこんなことになるのではないだろうか、ふと楽天市場に店を出す時の書類は全部英語で書かれているのだろうか・・・、するとそのうち我々利用者への商品説明も全部英語になるかもしれない・・・、と思ってしまった。
 よく利用する楽天サイトだが、トップや会社がよくわからないなら、これからはヤフーサイトをもっと利用しようと思う。