日大騒動に思う

 話がどうしてこんなに大きくなってしまったのだろうと、きっとみんなが思っていると思う。大学同士のスポーツの試合での反則行為が行われて、その結果によりスポーツマン的対処を速やかにしていれば、日大ブランドが揺らぐような騒動にはならなかったであろう。スポーツの話が大学全体の組織や経営的なことまで批判されるようになり、多くの日大OB・OGは肩身の狭い思いをしている事と思う。たかが学生のスポーツの話ではないかと言えばそれで済みそうなのに、高飛車で自分勝手な記者会見をして、余計に国民やマスコミを敵にしてしまった日大は、騒動をさらに大きくしてしまったのである。
 日本の社長の出身大学で一番多いのが日大と聞いた事があるが、勉強よりはスポーツに力を入れている大学というイメージは、私が学生時代の頃からあった。スポーツ特待生制度なども私学では普通にあるから、その大学生がスポーツ競技の大会で上位入賞してその大学を有名にすることに意見するつもりはないが、スポーツに勝てるなら何をしても良いというものでもなくて、やはり教育の一環でやっていることだから、学生の人間的成長を指導者には一番に考えてもらいたいのだ。
 しかしテレビは他には話題はないものか、もうこの話題はうんざりである。