アメリカ大統領選挙 1

 いよいよアメリカの大統領選挙まで10日間になった。日本の文化の日と同じ日だからいつもなら翌日には結果が分かったものだが、今年は選挙による投票も多いようで、正式な結果が出るまでに少し時間がかかるようである。いつも思うが候補者同士の討論は面白い、特に今回の選挙では第一回目が子どもの口喧嘩のような展開になって顰蹙を買ったようだが、あの言葉は候補者それぞれの「人間性」が如実に現れていて、私には面白かったのである。討論としては史上最低だったようだが、我が国であそこまで自分をさらけ出して討論する政治家がいるだろうか、と思った。

 たまに国会内で野党党首と首相が差しで話し合う姿を見たが、互いに世間体を考えてありきたりの言葉での討論で終わるのである。これは大統領制と議会民主制の違いかもしれないが、我が国はもう少し第二勢力が強くても良いと思う。

 民間企業は政治の安定を求めて変化を嫌うために、現政権を認める事が多いが、政権政党が変わるイギリスやアメリカが、そうなる事に民間企業に不利益が起きてきたであろうか、逆に株価が上がったりすることもあるのだ。しかしあまりにも野党政権のイメージが良くない形で未だに残っている我が国であるから、よほどのカリスマ的党首が率いる政党が現れない限り、今の政権は続くような気がしている。

 アメリカ大統領が誰になっても我が国は独自の政策で、良い国になってほしいと願うのである。